最初はただ単に『不登校』として家庭教師に行っていた。
その子供中学2年(仮称B君)は勉強は小学校からほとんどやっておらず
中学2年生でありながら小学生の勉強を教えていた。
転機はやはり夏休み。
夏休みころから遊び癖がついて、家に帰らない日も出てきた。
母子家庭で母親の目もなかなか行き届かない。
それをいいことに悪い遊びはどんどんエスカレートしていく。
私も24時間見ることはできない。
しかし、電話に関してはいつでも電話してくださいと言ってある。
喫煙から始まり、飲酒、無断外泊が増え夜中によく電話がかかってきた。
それだけ遊べばお金が必要になってくる。
母親の財布からお金を取り始め
その辺にお金を置いておけば必ずなくなる。
母親にそれは母親の注意不足ということを徹底させていった。
しかし、遊ぶお金のためにはという執着はすごい。
母親のキャッシュカードを使って銀行からお金を引き出す。
その金額は1万、2万ではない。50万を超える金額を引き出してしまう。
そして友達におごったりしてグループでは中心的な存在になっていく。
おごってばかりいるのであっという間にお金はなくなる。
そうするとまた・・・
家にお金がなくなれば家に帰ってこない。
家出。
色々な情報を聞き母親と2人で探しに行く。
危ない事務所みたいなところに行ったこともある。
深夜、都内まで探しに行ったことがある。
まぁ、大変だった。
勉強以前の問題で生活態度を改めさせることが中心であった。
B君の進路だが、中学を卒業したあと、不良グループに入り
少年刑務所に行ったこともあったようです。
数年後、詳細は分からないが20歳を前になくなってしまったということです。